フェイズシーケンス7-1:国際海洋大学菱垣研究室

研究室内はあわただしかった。
「映像はまだ入らないのか!?」
「エアプレーン、デコイ投下地点到達まであと3分」
「トライデントコーポレーションから契約完了通知来てます」
「海中気象レーダー範囲外、ドップラーも帰ってきません」
各自がコンソールパネルの前に座っている。
「おはようございます、状況報告よろしく」
美月は作業服の腕を腰に巻きしめると自分の椅子に座る。
「菱垣先生、私も混ざらせて頂いてよろしいですかー?」
コリーンが手を挙げる。
コリーンは正式には菱垣研究室の職員ではない。
彼女の年齢は研究所職員就業規約年齢の範囲外である、トライデントコーポレーションで働いてはいるものの、日本の法律での就業年齢に届いていない。勿論、彼女だけが特殊な例である為だが、どこの研究室にも呼び出さればお手伝いなどにも出かける。フリーランスもしくは便利使いされているだけであるが、コリーンは必要としてくれている人がいる事に充実を感じそして幸せだった。
「ああ、じゃあ4番を頼むコリーン」
「了解しましたー」
「データーの画像化が終了してます、気象衛星一個確保しました。場所はハワイ沖北北東83k、通常艦船航路ではありませんが、USマリーンの演習海域内です」
「うげ、奴らか」
美月が渋い顔をする、以前なにかあったようだ。
「しゃあない、USホノルル基地とオンライン」
「美月、やな顔するな。こういう時はお互いに協力しなきゃな」
菱垣の声に力のない返事が返ってくる。
「デコイ到着、国際研究標準ビーコン射出。衛星キャッチ、信号クリア」
「ねぇ、いまのなに?」
雅美はコリーンのそばにいる、コリーンは忙しそうに指を動かしながら笑顔で答える。
「場所が軍の演習地だったりすると、スパイとかと間違われちゃうでしょ? そうじゃなくて研究用なんだよって教えてるの。それが国際研究標準ってので、これを邪魔だからって壊すと法律で罰せられちゃうわけ、そんなのしりませんでしたーってしらを切らないように、国際衛星で受信して証拠をのこしてるとこ」
「データー来ます」
海水温度は表面+1.68、水深50mで+2.07。
「映像来ます」
「……」
菱垣がヒゲをいじる。
来た映像では、海面に薄い黄土色の絵の具がばらまかれた様になっている。
研究者全員がそのモニターに釘付けになる。
島が産まれる前駆症状、海底火山の予告、わずかながら地震も観測。
これだけ発見が早ければ様々な艦船に注意を促すことが出来る、少なくとも100キロ四方の範囲に艦船は入ってこない……はずだった。
「……なにこれ?」
研究員の一人がつぶやく。
コリーンと雅美がのぞき込み一つのレーダーを見つめる。
「船?」

フェイズシーケンス7-2:国際海洋大学菱垣研究室

雅美の声にマークが測定に入る。
竹田もその日その場所にいる可能性のある船を手早く調べる。
「チーフ!」
竹田が叫ぶ。
「海洋大学の実習船『にしかぜ』が付近に居ます!」
「なんで今まで気が付かなかった、バカヤロウ大至急呼び出せ!」
竹田が呼び出しをかけている間にマークが情報を集める。
「昨日夕刻にトライデントUNを出航、本日マーシャル諸島南東部で実習予定でしたが。正体不明の艦船と接触、ブラウン運動抑制電流系が破損、浸水修理後の漂流中でこれから4時間後に他の実習船とコンタクト、修理の予定でした」
夜間だと船同士の水流障害で危険が大きい、そしてどこかの島に座礁する危険性もなかったため日の上がった後に修理する手はずが裏目に出た。
「当該水面温度、50で+9.7度」
「このままですと、1時間で水温異常地域に入ります。噴火予測地点のぎりぎり北端をかすめます」
ブラウン運動型船は、自由に動き回る水分子を整列させ水の動きを後方へ一直線にすることで、水の上を滑るように走る。しかしブラウン運動自体を調整することは出来ず、それを阻害する電流を流すことで船の速度を調整する。重量の軽い水中翼船は常に抑制電流を流していないと、速度に強度が追いつかなくなる。大型船でも水中翼船同様のスピードが得られるが、船体強度が持たないためにブラウン運動板を小さくしている。それでも速度的には十分なスピードを得ることが出来る。
「通信繋がりました」
『こちら海洋大学実習船にしかぜです。データーは受け取りました、早速回避したいのですが……』
「抑制電流が出せないだけだろう?」
『はい、それと舵がききません』
菱垣は困ったという顔をして腕を組んだ。
ブラウン運動は水温によって活発さが違う、水温が高ければ高いほど激しくなっていく。通常ならば水温0度で通常運行可能な状態に設定されている。その船が熱湯の中に入ったとき、理論上なら水温22度まで船体は保つ様に造られているが、急激な加速に船体は耐えることがないだろう。
『現在、にしかぜは速度27ノット(約50キロ/時)で走行中、乗員26名です』
研究室に沈黙が流れる。
舵が効かなくなっても抑制電流を片方にかければ船の向きを変えることは可能だ。しかし、今回はその抑制電流も故障してしまっている。しかも速度27ノットでは救難艇を下ろすことも出来ない。
「研究報告書20340213推敲、ブラウン運動板劣化における船体移動実験」
その静寂を破ったのは雅美だった。
「海中浮遊物がブラウン運動に抑制をかけるのは可能であるものの、ブラウン運動自体が水の0度から100度以内の範囲を守っている限り、一定の物質がある一点の濃度に達したときその働きが抑制されるのは理論上あり得ることである、これは劣化の激しいブラウン運動板自体にダメージを与える物だけではなく、その理論自体に問題がある事も前出の通りである。今回行った実験では次の物質をそれぞれ対象比較し算出されたデーターである」
この理論が正しければ、もしかしたらとその場にいる誰もが考えた。しかし雅美は口をつぐんでしまう。
「どうした、先を続けないか」
菱垣が促す。
「ないの」
「?」
「それから先の紙がなかったの」
雅美が3歳の頃、両親が雅美のお絵描き用に不必要な書類の裏面を与えていた。その書類の表書きを覚えていたのだ。
「美月、菱博士に連絡を。大至急で来て貰ってくれ」

フェイズシーケンス7-3:国際海洋大学菱垣研究室

「……これらの活動を抑制する物質は海上環境には無いため、通常航行の妨げにはならないものの、ブラウン運動を抑制する物質があることは全ての可能性を否定できない海洋科学において考査するべきものである。今現在発見されているのは2系統あり、ブラウン運動自体を抑制する物質と、ブラウン運動板を損傷させる物質である」
菱垣の隣に一人の女性が立っている。
菱雅子、雅美の母親であった。
「あたしが学生の頃に発表した原稿、よく覚えてる人がいたもんね〜」
「菱博士、運動板なら君の方が判るだろう。もちろん報酬も出す」
「今回は人命救助のボランティア。お互い独立研究室同士じゃない、こういうときはそう言う野暮言うのはナシ」
雅子は雅美の方へ一瞥して無言で菱垣のモニターをのぞき込む。その時、雅美は軽く会釈をしただけだった。
そして、こうしている間にも船は危険水域に近づきつつある。
「ブラウン運動は水分子の動きを均一化する機関であって、海の中の物質には作用しないわ。その為にマグネシウムとかカルシウムなんかは抗塩処理することで、運動板の劣化を防いでる」
「ブラウン運動板自体は劣化が激しいからな」
菱垣がなにやら考え始める。
「抗塩処理って確か、似非セルロース」
ブラウン運動板の働きを阻害せず、抗塩機能をもったVibrio parahaemolyticus(腸炎ビブリオ菌)が作り出す対塩防衛酵素を組織化したものだ。
「実習船にしかぜへ、実習に使ってる作業船は何機?」
『8機です』
「分解作業に入ってください、中に入ってる緩衝剤を抜いて貯めて置いて」
コリーンが指示を出す。
「ああそっか、緩衝剤は糖質コロイドでできてるんやから」
「はい、似非セルロースと糖質コロイドを合わせると似非セルロースが変質して脱落します」
コリーンが続ける。
「2038年の実習船『はくげい』号が海底作業船を外装にぶつけ、緩衝剤が海に流出。大学に帰ってきたときには新品の運動板に耐用年数を超えた劣化が認められた……」
雅子が拍手する。
「正解。ブラウン運動板は直進走行を安定させるために、後尾部分が3度外に向いてるわ。片方の運動板を劣化させて運動板の水分子整列機能が落ちれば」
戦車のキャタピラと理論は同じだ。
「船が曲がる訳か」
菱垣が唸る、問題は片方が0ノット、片方が27ノットになったときの遠心力だ。問題はそれだけではない、運動板の強化のプログラムはあっても劣化のプログラムというのは無い。だから、何リットルの糖質コロイドを流せばいいのか計算が出来ない。海の流れや潮の高さも一定であるわけでないし、糖質コロイドを流したとしても、片方だけに当たるわけでもない。
「誰でもいいから大至急計算しろ! それと竹田は船が水域にはいるまでの予測時間だしておけ! 美月、接触予定だった実習船に連絡して現状を報告しておけ」
それぞれが作業に取りかかった。
結果から行けば成功はした。
計算式が無いため、計算式の算出自体に大きな時間をさいてしまった。
危険区域まで18分を切り、このままでは助からないと誰もが考えたとき。
その現状を打破したのは雅美の一言だった。
「速度が落ちれば、救難艇で逃げられるんじゃないかな?」
実に子供的発想。
しかし、考えれば実に簡単なこと。
大人達は、片方だけを……と、執着したために大きく見ることが出来なかったのだ。
計画は即実行された。
実習船『にしかぜ』は、表面温度36度の地帯に飛び込んだときに、船体をきしませ船尾が食い込む形で圧壊し沈んだ。
救難艇を常にモニターし無事に数時間後、回収された時は菱垣教室に拍手が起きた。
昼食も取らず、働く菱垣達を見つめながら邪魔にならないように、こっそりと雅美は研究室を出た。

フェイズシーケンス8-1:国際海洋大学西テラス

雅美はテラスに置かれているベンチに腰掛けた。
太陽はすでに傾き始め、決断の時間が迫っている事を知らせていた。
どちらかを選ばなければならない。
その為にここに来たからだ。
「あら、あなたもここにいたの?」
雅美は一瞬身体を緊張させた。
「隣、いいかしら?」
「……どうぞ」
雅子は雅美の隣に座ると、夕日を眺める。
「昨日も会ったわね、お名前きかせてもらってもいい?」
雅子は常に笑顔だった。
「ま……真美です」
「真美ちゃんか、いい名前ね。おばちゃんにも真美ちゃん位の娘いてね」
お互いの間にぎこちない空気が流れている。
「おばちゃんね、悪いお母さんでね。私の娘、雅美っていうんだけどね。3歳の時に旦那のお父さんに任せてここにきちゃったの、それ以来12年ほったらかしでね」
雅子は何か一言一言つむぎ出すように言葉をつづる。
雅美はそれを硬い表情で聞いている。
「昨日、突然娘に会ったの、すぐに分かったのよ雅美だって。でもそこからダメね、いつでもどこでも話せるって思ってたのに、実際会ったら娘との接し方が分からなくて……ひどいこと言っちゃったのよ……本当にダメな母親よね、実の娘とまともに話しも出来ないなんて」
雅子が苦笑する。
「あ……あのね」
雅美が言葉を振り絞る。
「あたしが雅美ちゃんだったら、そのとき、きっと苦しかったとおもう。けど、おばさんのその言葉聞けば雅美ちゃんも許してくれるよ。お父さんとお母さんが本当に嫌いな子供っていないとおもうよ、うん!」
雅美の笑顔につられて雅子も笑顔になる。
「2歳の時だったっけ、雅美がちっちゃい手で私の手握ったときにね、この子に何か残してあげたいって思ったの。おっきな物を未来に残してあげたいって、それでね……雅美も大きくなったら母親になるときが来ると思うの、そして子供達に『あの島はお前たちのおじいちゃんとおばあちゃんが造った島なんだよ』って、自慢させてあげたいって思ったの。胸を張って言える様にね。でも結局、自分勝手なんだよね、どんな綺麗な言葉にしても12年もの大切な時間を一緒にいてあげられなかった罰は受けなくちゃいけないんだよね」
日がじっくりと傾き始める。
「大丈夫だよ、おばさんの子供ならきっと元気で優しくて可愛い女の子に育ってるから。今みたいに心開いてちゃんと話せば絶対分かってくれるって」
「そうね、いつかきっと判ってくれる時が来るかもね」
それから数分間、沈黙の時間が流れる。
「あたしね」
口を開いたのは雅美だった。
「あたしね、ここに決めに来たの。もう決めなきゃいけない時間なんだけど答えが全然でてなかったの、でもねおばさんと話ししてる内に段々判ってきたの」
雅子の表情が曇る。
「きっと雅美ちゃん、今、こう思ってると思うよ」
潮風を受けながら一拍おいて雅美が言葉を風に乗せる。
「『産んでくれてありがとう、お母さん』って」
きっと日が落ちて暗くなるのが数分遅かったら、雅美の一杯の笑顔に雅子は泣いていただろう。
「じゃあ、あたしもう帰る時間だから。菱垣おじさんとかにも挨拶しなくちゃいけないし、また会えるといいね」
「……そうね、真美ちゃんも頑張ってね……」
「うん!」
母と娘の12年という溝は急速に縮まったが、無くなるまでには至らなかった。
最後までお互いを他人としてでしか話が出来なかった。
後悔だけが胸に残った。
静かな潮騒が響いていた。

フェイズシーケンス8-2:国際海洋大学西テラス

「なんです、泣いてるんですか?」
きたのは雅子の夫で雅美の父親。
「雅美に会ったの」
「そうですか、ちゃんと話は出来ましたか?」
雅子は首を横に振る。
「珍しい、雅子さんらしくないですね」
「時間が、12年って本当に長いのね」
「そんな事、という訳ではないですけど、雅子さんの持ち味は即断即決即行動、思い立ったが吉日ではなかったんですか?」
優しい夫は雅子の髪に優しく触れる。
「歳を取ったのね、それだけ」
「枯れるにはまだ早いでしょう、こんなに魅力的なのに」
「世界で1番愛している娘よ、突然会ったのよ、初恋みたいな感じだったわ」
そっと後ろから雅子は抱きしめられる。
「他人になっちゃうのかな」
「私と雅子さんの娘です、あの子が決めたなら間違いはありません」
「私もそうやって信じてあげなきゃいけないんだよね、でもきっと自分に自信がないんだとおもう」
「それでいいんですか?」
「私は、旦那みたいに頭良くないし、物わかりも良くないけど。でもやんなきゃいけないことはわかってるんだとおもう」
「その通りにやればいいだけではないですか?」
「旦那、あの子ね、最後にお母さん有り難うって言ってくれたんだ」
「最高の言葉ですね」
「うん……」


フェイズシーケンス9:トライデントUN国際港

見送りにはコリーンが来てくれた。
予定時間より少し早く源三郎との待ち合わせ場所に到着した。
「雅美ちゃん、決まったの?」
コリーンは小さな声でたずねる。
「うん……」
雅美はにっこり笑う。
「大体2つあるのに1つだけ選べっていうのが大人の勝手なのよ。だからあたし、両方取ることにしたの家族全員好きだから」
「へ??」
コリーンの目がまんまるになる。
「頑張れば2年で学校入れるんだよね? あたし絶対ここに来るから」
「よぉ、早かったな雅美!」
「あ、おじいちゃんだ、えっと紹介するね私のおじいちゃんで、こっちはおねえちゃん」
源三郎は分かったような分からないような表情をしていたが。
「雅美のお姉ちゃんなら、ワシの孫だな!」
源三郎が大笑いをする。
「家族が増えるのは大歓迎だ、こんど中ノ鳥島の家に遊びに来なさい」
コリーンの肩をポンっと叩く。
コリーンの表情は複雑だった。
「家族……家族なんて……」
コリーン自身の言葉ではあるが、心の湿った奥底から出されたようにつぶやくが、そのセリフは周りの雑踏に紛れ、その声は雅美達に届くことはなかった。
船員専用のゲートへ向かう雅美達の後ろ姿を、いつもと変わらない笑顔でコリーンは見送った。
わずか数日だったが、雅美がいなくなる喪失感がチクチクと胸に刺さった。

エピローグ1:

東京家庭裁判所
調停
菱雅美の親権者を菱勝、菱雅子とする。
菱雅美の満20歳までの監護権者を菱源三郎とする。
但し、菱勝、雅子両夫妻は最低でも1ヶ月に1度雅美と面会しなければならない。
これが果たされないときは親権者は菱源三郎になるものとする。
以上

エピローグ2:

西暦2050年8月24日水曜日
国際海洋大学合格発表
「美月さん見えますか?」
今時の合格発表はメールとかが普通なのに、古式ゆかしく掲示板で発表するのも海洋大学名物だ。
「コリーン、雅美ちゃんの番号何番だっけ?」
「えっと……」
背の高い人間に囲まれ、掲示板を見るどころか背中しか見えないコリーンは美月に確認を頼んでいた。
「EF1858です」
「……1851……1859」
美月はコリーンの肩を叩く。
「仕方ないわよ、まだ15歳だもの。また18歳になれば受けられるんだから」
「……」
コリーンはうつむき脱力しているようだ、手から雅美の受験番号をメモった紙がこぼれ落ちる。
「あの、紙おとしましたよ」
「もう、いらないんです」
声をかけた人は紙を拾ってその番号を見た。
「非道いなぁおねえちゃんったら、人の受験番号おっことすなんて」
「!?」
「どうしたのおねえちゃん」
しばらく沈黙、雅美は笑顔だった。
「……残念だったね、私、まってるからね」
「そうね、まだまだチャンスは沢山あるんだし……フ、フフ」
美月が笑い出すと、つられて雅美も笑い出す。
コリーンがいぶかしげな表情をする。
ひとしきり笑った後で雅美が涙を拭きながら。
「特待生の合格発表は1週間も前だよ」
コリーンの顔が段々と赤くなる。
「美月さん、知ってましたね!」
「うん、雅美ちゃんから電話もらって内緒にしてよーって」
「二人してだましたのね!」
「だましてないモン、黙ってただけだもん」
「同じ事よ、なによ2年ぶりに会ったのに雅美ちゃん身長伸びてないじゃん!」
「あ〜言ってはならないことを、お姉ちゃんだって同じじゃない」
「私は……ちょっとだけど伸びたわよ」
「まぁまぁ、これから私の家でお祝いしない?」

国際海洋大学2050年度入学生722名、総勢約4000人の物語が始まる。
Design by Circle CROSSROAD 2002-2010.
No reproduction or republication without written permission.
許可のない転載、再発行を禁止します。